2026年は3月にWBCがあり、現在は日本プロ野球やメジャーリーグのシーズンも開幕しています。「今年から野球を見始めよう!」という人もいるかもしれませんが、野球のルールというのは案外複雑だったりしますよね
今回は野球のルールの一つ、盗塁とはなんなのかについて紹介します。
盗塁とは



盗塁について解説していくよ!
盗塁とは、ピッチャーが投げてバッターが球を打ち球が飛ぶ、転がるという一連の流れとは別のタイミングでランナーが自発的に次の塁に進む手段の一つです……といっても分かりづらいですね。一言に盗塁といっても色々な形があるので説明は難しいのですが、まずは最も一般的な盗塁の事例を紹介します。
一塁にランナーが存在する時に、ピッチャーが球を投げる動作を開始した後に一塁ランナーが二塁ベースへ向けてスタート、ピッチャーの球がキャッチャーに渡り、キャッチャーから二塁ベースへ送球し、届くまでの間にランナーが二塁ベースへたどり着く、これが「盗塁」です。二塁ベースにセカンド、及びショートの選手が入り、キャッチャーの送球を受けてランナーが二塁ベースにたどり着く前にタッチすることができれば、盗塁失敗となります。
出典:(パーソル パ・リーグTV公式)PacificLeagueTV
盗塁を巡る攻防
投手はランナーの盗塁を防ぐために、バッターに向けて投球せずにランナーのいるベースに向けて牽制することもできます(メジャーリーグでは、現在のルールでは牽制できる回数に制限がかけられています)。また、先の例では一塁ランナーの例を挙げて盗塁を説明しましたが、二塁ランナー、三塁ランナーも盗塁を仕掛けることはできますよ。
ランナーはベースから数歩離れることができ、これはリードと呼びます。リードすればするほど次の塁が近くなるので、盗塁等攻撃の際に次の塁へ進みやすくなりますが、投手から牽制された時にはベースに戻り切れないとアウトになってしまうというリスクがあります。
盗塁のルールについてより詳しく紹介!
ここからは盗塁のルールについて、より詳しく紹介していきます!
プレー中なら基本的にいつでも盗塁をしかけてもいい!
ピッチャーがバッターに投げている間にランナーがスタートを切る、というのが一般的な形なので、それを盗塁と呼ぶものと思いがちですが、プレー中であればランナーは基本的にいつでも盗塁を仕掛けてもOKです。ピッチャーが投げる動作を行う前にスタートを切ってもいいのですが、その場合は守備側の声かけなどからピッチャーに冷静に対処されるとランナーはアウトになってしまいます。
キャッチャーからピッチャーに球を返す時にランナーがスタートを切る、というのもありですが、やはりアウトになるリスクが高いので、盗塁はピッチャーが投球するタイミングが多いのですね。
盗塁してはいけないタイミングは?
戦術的には「絶対アウトになるようなタイミングでは盗塁してはいけない」ということになるのですが、ルール的に盗塁してはいけないタイミングはいつになるのでしょうか。
盗塁してはいけないタイミングは「プレーが止まったタイミング」です。バッターがボールを打ち、ファールボールになった場合はプレーが止まるのでその間に進塁、盗塁はできません。フェアゾーンにボールが飛んだ後も、プレーが落ち着いた後に審判がタイムを宣言するので、その間は盗塁できませんよ。プレーが止まってる間というのは、例えばバッターランナーがレガースを外すためにベースから離れているようなタイミングですね。審判の宣言に気を配り、今がプレー中なのかプレーが止まっているのかをしっかり把握しておく必要があります。
盗塁にならないタイミングは?
プレー中に、打球とは関係ないところでランナーが進塁する行為は基本的に盗塁という扱いになります。しかし中には盗塁にならないケースもありますよ。
例えば暴投(ワイルドピッチ)と捕逸(パスボール)です。暴投はピッチャーに、捕逸はキャッチャーに責がつくバッテリーエラーであり、いずれも捕手がボールを止めることが出来ずボールが転がっている間にランナーが進塁することを指します。この進塁では盗塁は記録されません。しかしピッチャーの投球がキャッチャーにたどり着く前にランナーがスタートを切っていた場合(つまり盗塁を試みていた場合)、バッテリーエラーと重なった場合でも盗塁は記録されます。
守備側に刺す気が無い場合は盗塁は記録されない
ランナーが完全にモーションを盗んだ時など、時にはキャッチャーからの送球が送られずに進塁するという場面も見られます。この時も盗塁は記録されます。
しかし、例えば大量点差などの場面でランナーが盗塁を試み、守備側が一切阻止する素振りを見せなかった場合などは、盗塁が記録されないことがあります。大量点差の試合で盗塁することはタブーであるといった風潮もあり(いわゆる不文律ですね)、その影響もあるものと思われますよ。
盗塁が記録される事例
ここからは一般的な盗塁とはまた違う形で成立する盗塁を紹介します。一般的な盗塁は一塁から二塁へ、ピッチャーが投球した際にスタートする盗塁で、二盗と呼ばれますね。二塁から三塁へ向かうものも同様に盗塁であり、三盗と呼ばれます。三盗は珍しいですが、それでもまだ見る方ではあります。他にも珍しい事例はいくつかありますよ。
牽制間に盗塁成功
投手が牽制の動作を取った時に、ホームに投げると思い込んだランナーがそのままスタートを切ってしまうというケースがあります。通常は牽制に誘い出されたランナーはその後挟まれアウトになるのですが、稀に投手が一塁に牽制した際にランナーが思いっきり二塁へスタートを切り、一塁から二塁へボールが送られるより早くランナーが二塁ベースに到達してしまうというケースがあります。この時、盗塁が記録されますよ。
本塁への盗塁成功
三塁ランナーがホームへ盗塁する場合も、成功すれば盗塁が記録されます。これは本盗、ホームスチールと呼ばれますね。成功すればホームに帰ってきているので1点、盗塁が点数に直結するというのは本盗のみですね。
ただ、ホームベースにはキャッチャーがおり、ピッチャーが投げた隙にスタートを切っても当然キャッチャーが球を受けてランナーをそのままタッチできるので通常本盗は成功しません。一三塁で一塁がスタートした後に、二塁へ送球された隙を見て本塁を突くケース、及びスクイズで三塁ランナーがスタートした時にバッターがバントを空振るもキャッチャーが捕球できないケースなどで本盗が記録されます。
最後に
今回は盗塁とは何か、ルールや盗塁してはいけないタイミングについて紹介しました。成功すればチャンスを拡大することができる盗塁、一方でランナーを失ってしまい相手にアウトを一つやるという失敗のリスクも大きいです。
ハイリスクハイリターンの盗塁ですが、NPBでは2026年シーズンからベースが少し大きくなり、盗塁がしやすくなるという副次的効果が生まれていますよ!
















