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戦力外通告とは?されたらどうなる?自由契約との違いも解説

戦力外通告とは?されたらどうなる?自由契約との違いも解説

年ごとに新たな風が各球団に入ってくるプロ野球。ドラフト会議はテレビ中継され、毎年多くの注目を集めますよね。入ってくる選手がいれば、当然出ていく選手もいます。毎年シーズンオフになると、各球団で何人かの選手が戦力外通告を受けることとなるのです。

今回は戦力外通告とは何か、戦力外通告をされたらどうなるのかなどについて紹介します。

目次

戦力外通告とは

球団から所属選手に対して来季の戦力の構想に入っていないことを告げるのが戦力外通告です。要はクビを切るということですね。戦力外通告の期間は10月1日からクライマックスシリーズ開催前日までの「第1次通告」クライマックスシリーズ終了翌日から日本シリーズ終了翌日まで(日本シリーズ出場チームは終了5日後まで)の「第2次通告」の2つの期間に行われます(なお第2次通告の期間は新法施工の影響で2025年には変化が見られたようです)。

TBSが戦力外通告された選手に密着するドキュメント「プロ野球戦力外通告」を放送するのも毎年の定番ですね。

自由契約との違いは?

似たような意味の言葉として自由契約が用いられることもありますが、自由契約になった人が全員戦力外通告を受けている訳ではありません。自由契約とは特定球団が保有権を持っている状態になく、あらゆる球団と自由に交渉することができる立場にあることを指します。

戦力外通告を受けた選手は、球団の構想から外れた選手、すなわち球団が保有権を手放した選手ということになるので、他の球団と自由に交渉することができるようになります。なので戦力外通告を受けた選手は自由契約の状態になるのですね。

自由契約とFAは別?

自由契約とは、つまり「フリーエージェント(FA)」ということのようにも思えるのですが、NPBでは「FA権」を行使してFAとなり、FAを行使した状態では自由契約の状態ほど自由に交渉できるわけではありません。そのため、実質的に自由契約とFAは別物となっています。

戦力外通告されていないのに自由契約ってどういう意味?

NPBにおいて戦力外通告されていないのに自由契約の状態になることは稀ですが、2025年のオフにこういった事例が発生しました。福岡ソフトバンクホークスに所属していた有原航平選手が自由契約を経て北海道日本ハムファイターズに移籍したのです。この際、ホークスは有原航平選手の残留交渉を行っていたことからも、有原航平選手が戦力外通告を受けた訳では無い事がわかります。

この事例は、有原航平選手が海外からNPBに復帰する際に、ホークスと「特定条件で選手の意思で自由契約になれる」という契約を交わした為に発生した物と思われます。基本選手は自分の意思だけで自由契約になることは出来ませんが、球団が保有権を有していない状況での交渉の際に、こういった条件をつけることができるのですね。

戦力外通告された選手はどうなる?

戦力外通告を受けた選手はその後どうなるのでしょうか。近年主流となっているルートでも複数ありますよ。

他のNPBの球団でプレー

戦力外通告を受けた選手達にとって最も理想的なルートと言えるかもしれないのが、NPBの他球団でプレーするというルートです。前述の通り、戦力外通告を受けた選手は自由契約となり他の球団と自由に交渉できる状態となります。元の球団では他の選手に阻まれ出番を得られなかったとしても、球団を移せば一軍で活躍できるという事例も。毎年決して多くはありませんが、戦力外通告を機に移籍する選手は存在しますよ。

2023年にホークスから戦力外通告を受けた上林誠知選手は、その後中日ドラゴンズに入団。2025年にはレギュラー格とも呼べるほどの大活躍を見せました。

他球団と育成契約を結ぶパターンも

現在は各球団育成選手制度を盛んに利用しており、他球団から戦力外通告を受けた選手を育成選手として獲得するという例が増えてきています。いきなり支配下で獲得するのは、支配下枠を圧迫するリスクがありますが、育成契約で獲得するとローリスクで選手を迎え入れ、オープン戦やファームで活躍したのを確認してから支配下登録するといった選択肢を取れるのですね。

育成制度の影響で、戦力外から支配下で他所のチームに移るケースは減りましたが、育成も含めると移籍が叶う選手の数自体は増えたという印象です。

独立リーグなどでプレー

野球を続けることを望んだものの、NPBの他球団から声がかからなかった選手は、社会人野球や独立リーグなどでプレーするルートを選ぶ選手が多いです。社会人野球チームに入れば、野球をしながら別の仕事をできる、職に就けるので生活は安定します。

一方で、NPB復帰を目指す選手は日本各地に存在する独立リーグでプレーするケースが多いです。2020年に広島東洋カープから戦力外通告を受けた藤井皓哉選手は、同年オフに四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスに入団。2021年オフにホークスでNPB復帰を果たし、2025年の契約更改では1億円プレイヤーとなりましたよ。

海外でプレー

国内の独立リーグではなく海外のプロリーグへ戦いの舞台を移す選手も多くいますよ。2025年のオフでも、ホークスから戦力外通告を受けた武田翔太選手は韓国、千葉ロッテマリーンズから戦力外通告を受けた石川歩選手はオランダのプロ球団と契約しています。

メジャーリーグの球団の傘下、マイナーチームと契約し、戦力外からまさかのメジャー挑戦を目指す選手もいますね。

育成再契約

戦力外通告を受ける選手の中には「支配下の枠は割けないが育成選手としてチームに留まり、支配下再契約を目指して欲しい」と球団から育成再契約を提示される選手もいます。支配下から育成と立場は変わりますが、チームに選手として留まることになるルートですね。

近年はトミー・ジョン手術などを経て長期間一軍でのプレーが出来ないと見られる選手を、支配下再昇格を前提に育成に落として支配下枠を確保するというケースもありますが、流石にこの例では「戦力外」という表現はされていない傾向にあります。また、育成再契約を断って別の球団への移籍を模索する選手もいますよ。

選手引退

戦力外通告を受けた段階で「やりきった」と思った選手や、他球団移籍などを模索するも自身が臨むオファーがなかった選手は現役選手を引退することとなります。近年は選手のセカンドキャリアを球団も親身に考えており、球団スタッフや親会社のグループ会社などの社員に転身する道が提案されることが多いようですね。勿論、球団とは関係ない道で新たなスタートを切る選手、飲食店を始める選手などもいますし、こうなると進む道は人それぞれです。

出展:TBS公式 YouTuboo

最後に

今回は戦力外通告と自由契約の違いや、戦力外通告を受けた後のルートなどについて紹介しました。戦力外通告は選手達の人生の転機、選手としてより花を咲かせるきっかけになることもあれば、野球選手ではない新たな道で輝くきっかけになることもあります。

ファンとしては寂しくなってしまう戦力外通告ですが、受けてしまった選手にはよりよい人生を築いていって欲しいですね。

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